IT・通信業界(ネットワーク・通信機器企業)質問対策

新卒就活・転職面接での質問と回答例

ルーター、スイッチ、セキュリティ製品、ワイヤレスネットワーク製品など、ネットワーク・通信機器関連の製品を生産している代表的な企業は、 シスコシステムズ、沖電気工業、ブラザー工業、ヤマハ、バッファロー、アイ・オー・データ などがあります。

これらの企業をはじめとした通信機器ハードウェア製造企業の新卒採用もしくは転職の面接で、よくある質問とその解答例を例示します。

質問1:ネットワークや通信機器に興味を持ったきっかけは何ですか?

解答例1:大学の授業

大学で学んでいた情報工学の授業で、ネットワーク技術に触れたことがきっかけで、その 奥の深さに気付き興味を持ちました 。(新卒)

解答例2:インターネット上の情報

インターネット上で通信技術に関する記事を読み漁っていたところ、 ネットワーク・通信機器の技術が深いことに驚き、興味を持ちました

解答例3:前職での経験

以前の職場で、 ネットワークトラブルを解決するために独自の方法を模索 し、その過程でネットワーク・通信機器の技術や仕組みに深く関わることになり、興味を持ちました。(転職)

質問2:TCP/IPとは何ですか?その役割について説明してください。【新卒採用向け】

解答例1:正式名称と役割

TCP/IPは、Transmission Control Protocol (TCP)とInternet Protocol (IP)の略称です。TCPは、 信頼性の高いデータ転送 を行うためのプロトコルであり、IPは、 データのルーティング を行うプロトコルです。

解答例2:通信の安定性を確保

TCP/IPは、インターネットやローカルネットワークなどで使用される通信プロトコルです。 IPアドレスを用いたパケット通信 によって、データの送受信を行います。通信の安定性を確保するための役割があります。

解答例3:インターネットを構成するためのプロトコル

TCP/IPは、インターネットを構成するためのプロトコルです。TCPは、 データの転送を確実に行う ための制御プロトコルであり、IPは ネットワーク間でのデータの転送 を行うプロトコルです。

質問3:OSI参照モデルについて説明してください。

解答例1:異なるベンダーのでの互換性

OSI参照モデルは、7つのレイヤーに分けてネットワークの機能を分類したものであり、 ネットワークを構成する要素の標準化 を促進するために作られました。 各レイヤーの機能は、厳密に定義 されており、異なるベンダーの機器同士でも互換性があるように設計されています。

解答例2:7つの階層の説明

OSI参照モデルは、ネットワーク通信を 7つの階層に分けて管理するためのモデル です。物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層に分けられます。

解答例3:標準的なモデル

OSI参照モデルは、ネットワークの通信において、どのような情報がどのような形式で扱われるかを定めた標準的なモデルです。各層の役割を理解することで、 ネットワークトラブルの解決や、新たなアプリケーションの開発に役立ちます

質問4:最近のネットワーク・通信機器業界でのトレンドについて知っていることを教えてください

解答例1:IoTの普及によるネットワーク機器の需要増加

IoT(Internet of Things)により、ネットワーク機器の需要が増加しています。IoTデバイスは、センサーなどでデータを収集し、ネットワーク経由でクラウドに送信します。そのため、IoTの普及によって、 ネットワーク機器が増える 傾向があります。

解答例2:クラウドサービスの普及によるネットワークの高度化

クラウドサービスは、ネットワーク上でデータをやり取りするため、 ネットワーク機器の需要が増加 しています。また、クラウドサービスを提供する側も、高速・高度化されたネットワークを必要とするため、ネットワーク技術が進化しています。

解答例3:SDN・NFV技術の普及

SDN(Software Defined Networking)やNFV(Network Functions Virtualization)は、 ネットワークを仮想化する技術 です。これにより、ネットワーク機器の機能をソフトウェアで制御することができ、 柔軟なネットワーク構築が可能 となります。SDN・NFV技術は、 ネットワークの高速化・高度化につながるトレンド となっています。

質問5:情報収集のために、どのようなツールや手段を使用していますか?

解答例1:検索エンジンやニュースサイト

GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用して、情報を収集しています。キーワードやフレーズを入力することで、特定の情報を検索しています。また、ネットワーク・通信機器業界に特化したニュースサイトや業界専門誌を利用して、最新の情報を収集しています。特に 通信業界の動向 についての情報を得ています。

解答例2:SNSやブログ

TwitterやLinkedInなどのSNSを利用して、 業界のトピックスや情報を収集 しています。特に、専門家や業界人からの情報発信が多く、有益な情報を入手することができます。また、業界関係者が運営するブログを読んで、最新のトレンドや情報を収集しています。業界の専門家からの意見や、製品・サービスのレビューなどを参考にすることができます。

解答例3:業界イベント・セミナー

業界の展示会やセミナーに参加して、最新の技術や製品、サービスについての情報を収集しています。また、 業界の専門家や同業者とのネットワーキング もできるため、情報交換ができる場でもあります。(転職)

質問6:ネットワークセキュリティに関する知識はありますか?その代表的な技術を教えてください。

解答例1:VPN

Virtual Private Networkの略で、公衆インターネットを利用した 安全な通信を実現 する技術です。暗号化によって通信内容を保護するため、外部からの盗聴や改竄を防ぐことができます。

解答例2:IDS/IPS

Intrusion Detection System/Intrusion Prevention Systemの略で、 不正なアクセスを検知する システムです。IDSは不正なアクセスを検知するだけで、IPSは不正なアクセスを検知した後、遮断することができます。

解答例3:SSL/TLS

Secure Socket Layer/Transport Layer Securityの略で、Webサイトなどの 通信内容を暗号化する技術 です。通信内容が第三者に傍受されても、内容が読み取られることを防止することができます。

質問7:将来のネットワーク・通信機器技術についてどのような予測をしていますか

解答例1:IoT(モノのインターネット)

様々なモノがインターネットに接続され、データの収集や制御が行われるようになると予想されます。それに伴い、 IoT用の通信技術やセキュリティ技術 が需要を増すでしょう。

解答例2:SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)

ネットワークの制御をソフトウェアで行うことで、 柔軟なネットワーク構築 が可能になります。今後、SDN技術を活用したネットワークが増えると予想されます。

解答例3:AI/機械学習

ネットワークの運用管理やセキュリティ対策において、AIや機械学習技術が活用されるようになると予想されます。例えば、 異常検知や攻撃検知にAIを活用 することで、より高度なセキュリティ対策が可能になるでしょう。

質問8:ネットワーク障害が発生した場合、どのようなトラブルシューティング手順をとりますか?

解答例1:障害範囲の特定を急ぐ

障害の範囲を特定するために、トラブル発生時刻、発生場所、発生原因、発生頻度などを記録して問題を追跡します。そして ネットワークの構成図やドキュメントを確認 し、障害発生箇所を特定します。

解答例2:管理ソフトウェアで確認

管理用ソフトウェアを使用して、 ネットワーク機器の状態やログ から機器の設定を確認し、問題を解決するための変更を行います。問題が解決した後は、問題の原因と解決方法をドキュメントにまとめ、報告書を作成します。

解答例3:状況に応じて対応

問題が ネットワーク機器 によって引き起こされたものであれば、機器の再起動や交換などの対応を行います。問題がネットワークの トラフィック量や帯域幅 に関連する場合、ネットワークの再構成やアップグレードを検討することがあります。問題が クライアント側 にある場合、クライアントの設定を確認し、クライアントを再起動するなどの対応を行います。

質問9:あなたの技術的な強みは何ですか?また、それを活かしてどのような業務に貢献できると思いますか?【転職用の質問】

解答例1:ネットワーク設計とトラブルシューティング

私の技術的な強みは、ネットワーク設計とトラブルシューティングです。これらのスキルを活かして、ネットワークインフラストラクチャの アップグレードや障害解決 など、多くの業務に貢献できると思います。

解答例2:セキュリティの専門知識

私はセキュリティの専門知識を持っています。ネットワーク・通信機器業界では、セキュリティがますます重要になっているため、 セキュリティ設計や脆弱性診断、インシデント対応 など、セキュリティに関する業務に貢献できると思います。

解答例3:プログラミングのスキル

私はプログラミングのスキルがあります。このスキルを活かして、 ネットワークや通信機器の制御や監視システムの開発、自動化ツールの作成 など、さまざまな業務に貢献できると思います。

質問10:過去のチームプロジェクトでの役割や貢献について説明してください。

解答例1:プログラマー

大学時代に参加したプロジェクトでは、私はプログラマーとしてチームに参加しました。私は 自分の役割に責任 を持ち、他のメンバーと協力して、期限までに完成するように取り組みました。(新卒)

解答例2:テスト担当

前職で参加したプロジェクトでは、私は主にテスト担当でした。チームメンバーによる開発が終了した後、私はユーザーのフィードバックに基づいてさまざまなテストを実施し、 品質改善に貢献 しました。(転職)

解答例3:要件定義

前職で参加したプロジェクトでは、私は要件定義のフェーズに参加し、 顧客と開発チームとの間で情報を共有 しました。また、設計フェーズでも、問題がある場合はチームメンバーと協力して 解決策を見つける ことができました。(転職)